DVDの次はネットワーク配信なのか

「勝者はBlu-rayでもHD DVDでもなく、ハードディスク」--シーゲイトCEOが発言 - CNET Japan
次世代映像パッケージはBlu-rayに決まったムードが濃厚な今日この頃です。次はBlu-ray対ネットワーク配信ということらしいですが、個人的にはネットワーク配信の時代は当面来ないと思っています。
私が住んでいるボロアパートにも昨年末に光ケーブルが到達したらしく、KDDIメタルからフレッツ光GyaO光に鞍替えしました。その際、GyaO NEXTの動画配信STBを試用するとキャッシュバックされるというキャンペーンをしていたので、試してみました。STB自体はモトローラ製でソフトウェアは...(微妙に心当たりがある画面だったのでコメントは差し控えます)...、タダで配っている割には良い出来でした。未来を期待してwktkしていろいろ試してみたのですが、個人的には非常にダルいと感じました。コンテンツを選ぶまでにブラウザで何ページもめくらなくてはならないし、ページのロードもハードウェアをケチっているせいかパソコンのブラウザと較べると遅い。また、いざ選んでも実際の映像が表示されるまでに30秒かそれ以上のディレイがあることに萎えてしまいました。決定的に不味いと思ったのは、高画質をうたっているGyaO NEXTで、しかも映画なのに、高圧縮のためかブロックノイズが気になって映像に集中できないことと、音声が2chであることの2点です。普段ヴァーチャル5.1chのヘッドフォンでDVDを観ているので、2chだと損した気になるというか、作り手に対して申し訳ない気分になって観ることができません。
やっぱり上流の帯域が圧倒的に足りていない訳で、個人的な観測ではDVDレベル(4G-8G)の視聴がネットワークストリームで可能になるのは早くても5年先、Blu-rayレベル(50G)の配信が普通にできるようになるのは15年以上先ではないでしょうか。それまでは円盤パッケージメディアの商機も十分にあると思います。YouTubeとかニコ動をパソコンで楽しめるのはディレイを許容できる「ながら観」だからという気がします。画質はもともと期待していないし、ディレイについても遅いなと思えば、ネットで他のページを見ながら待つことができる。STB+テレビでリモコン握りながらだと、待たされている30秒以上の時間は本当に空虚に感じます。パナソニックはGoogleと提携してYouTubeをテレビに統合するそうですが、ディレイ時間をうまく演出する工夫をしないと、ユーザは失望することになると思いますね。
という訳で、ストリーム配信は当面無理だと思いますが、ダウンロード配信はうまい仕組みを作れば現状のネットワークインフラでもなんとかなるかもしれません。まずは週明けのMacWorld ExpoでのAppleの健闘に期待しましょう。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20364724,00.htm